週刊少年ジャンプ 2020年28号(6/15発売) 感想

梅雨に入って外に出る意欲をめっきり奪われる昨今,インドアな娯楽が豊富で個人的にはいい言い訳が立つので合法的に引き篭れるのが嬉しいです.

ちょっと今週のジャンプが面白すぎたので忘れないうちに書いとこうと思いました.テンプレも作ったので,まずは目指せ1ヶ月という感じで.

全体の方はなるべくネタバレ無しで書いて,各話の作品の項はネタバレを多大に含む予定なので,単行本派の人はお気をつけて.

全体

あの矢吹先生の新連載!約束のネバーランド完結!アンデッド,チェンソー,呪術,アクタージュ,ヒロアカが熱い!とかなりボリューミーな一冊だった印象.

とりあえずネバーランドが大団円だったのが何よりで,新連載がまさかの展開でと是非本誌派の人には楽しみにして欲しいところ.

新連載のこの展開読めた人居ないんじゃなかろうか?来週の話でどうなるのかがわかる.はず…

個人的に推してる漫画たちが軒並み熱い展開だったのが最高だった.という語彙が欠けた感想しか出てこない.個人的にはアンデッド,アクタージュ,呪術,ハイキュー,ヒロアカ,チェンソーマン,Dr Stone,が良かった.世界観という意味ではアンデッドアンラックが今最高に熱い漫画.SCP感が非常にいいと思う.フィクションが現実に侵食してくる感じのね.

来週の新連載はジャンプGIGA に載ってた作品で,邪神と少女のドタバタコメディ系のギャグもシリアスもいける良い切り口の漫画.設定としては王道だから,割と一般受けするはず.邪神も可愛いし.タコデザインでメンダコをチョイスしてるっぽい辺りが好感を持てる.

個人的にジャンプの人外率を上げていってくれると嬉しいので,応援する姿勢をとってる.ハイキューの日向とアクタージュの夜凪は個人的に人外枠に入れていいのでは?という気がしてる.ページめくったら何するか分からないハラハラ感がいいと思う.

さて,それでは各作品の話.ここから下がネタバレの予定.

作品別

連載開始順にソートしてます.読んでる作品だけ読んでもらう感じで.

ONE PIECE尾田栄一郎)1997.34〜

カイドウの丁寧な状況説明から始まり,各キャラが丁寧に全部説明してくれるいつもの流れでセリフが多いけど,敵味方の戦力が集まってきたり分散したりでようやく来週〜再来週からまともな戦闘に進みそう…?

チョッパーウソップ組がまさかのビッグマム担当.搦手ワンチャンみたいな感じなので,ウソップは適任な気もするしちょっと楽しみ.ぶっちゃけ先週号の時は「誰…?」って思ってた.化粧は女を変えるってやつか…

飛び六胞?の戦闘力やいかにという感じだけど,カイドウ配下は基本ゾオン系なんだっけ?CP9戦みたいなのを期待したいけど,大所帯だからああいう緊迫感は難しそう.なんなら敵味方まだ増えそうだし,カイドウに辿り着くのに結構かかる可能性があるのが多少心配.

そういえばカイドウの自殺癖的な設定はもうすっかり出なくなったな.まあ過去編とか見た後だと死にたがってる感じしないからその方がいいかもしれない…

HUNTER×HUNTER冨樫義博)1998.14〜(休載)

なんかネームはできてる的な話があったようななかったような…

まあ出来てるからと言って完成してるとは限らないか…

そろそろ諦めた読者も多そう.暗黒大陸,楽しみだったな〜…

ハイキュー!!古舘春一)2012.12〜

今まで出した各キャラの化け物感をラリーという形に落として全部入れた怒涛の前半から,影山・星海vs日向の構図に落として日向の妖怪っぷりを描写!そして牛若vs日向というボスラッシュ感で引きというスピード感のある1話.

見開きというかコマの使い方が上手い.これはiPhoneじゃなくてiPadで読まないとな話でした.影山の逆サイドへのセットの時日向の頭がちょっとだけ見えてるんだけど,多分これが星海視点なんだろうなという感じ.こんなとこからブロックされたらたまったもんじゃないね実際ね.

いや〜先週の牛若描写から日向引きからの今週の牛若vs日向の引きめちゃめちゃテンション上がる!早く来週になれ!

そして多分この試合で連載も終了だろうな.まあ大団円か.突然時間飛んだ時はどうなるかと思ったけど,結果的には最高の形になったな.やはり天才か…

僕のヒーローアカデミア堀越耕平)2014.32〜

崩壊の個性やばすぎ問題と超再生・空気発射個性便利すぎ問題の合わせ技でスゴクツヨイヴィランが出来てしまった話.空気の個性は劇場版でもクソツヨだったから,まさにラスボスって感じがする.

デクたちも修行してワンチャンあるかと思ったけど,流石にこれはノーチャンな感じがバリバリ.崩壊無しでも負けるなって分かる.そういう顔してる.

というか現状エンデヴァーが焼けない以上の火力ってどうするんだろう?って思ってたらイレイザーヘッド!!!先生!!!!!

本っっ当かっこいい!!けど,これヤバイと思うんですよね.俺のヒーローファンセンスがそう言ってる.ヒーローに必要なのはトラウマだってのはアメコミの話だけど,これ半分アメコミなんだよな〜頼むぜ〜〜ここ数週命が軽いんだよな〜〜〜〜〜頼むよ〜〜〜ヴィジランテも相まって相澤先生めちゃめちゃファンなんだよな〜!ってそこまで分かって大いなる犠牲になりそう〜って気がしてる.

明らかに死柄木とデクでパワーバランス取れてないから,何かデク側のブーストをかける必要があるのは確かなんだけど,まあな〜〜〜〜〜〜〜〜…

とりあえず,ここでめっちゃヒーローが犠牲になりそうな感じはバリバリなので,一旦ヒーロー負けて新しい平和の象徴を模索していく感じまで想定できる…多分どこかでオールマイトと違う答えを出す必要がある気がするんだよな.なんとなく.デクも爆轟オールマイトにはなれないと思う.解釈の問題ではあると思うけど…

こんなとこで次週休載なんだよな…にくい事するぜ…

ブラッククローバー田畠裕基)2015.12〜 (休載)

こっちもめっちゃいいところで休載.封印系の技ってなんだかんだ効かない印象があるけどどうでしょうね?ブラクロ的にはピンチが足りない気がするもんね.ミモザの出番も無いし,もう一悶着あるでしょうね多分ね.頑張れっ.

約束のネバーランド出水ぽすか(作画) 白井カイウ(原作))2016.35 〜 2020.28(完)

ようやくのゴールだけど,彼ら彼女ら的にはようやくスタートラインという感じ.ここまで頑張ってようやくスタートラインか…と思うと感慨深いものがあるね.もう1話ぐらいエマの葛藤とか引っ張るかと思ったけど思ったよりあっさり終わった.単行本にエピローグとかあったりするとこれは買ってしまいそうになるタイプ.

SSSSグリッドマンの内海の「もう一回友達になったってことで」を思い出す.あれサラッと言われた割にかなりグッとくるセリフだったな.新作も楽しみ.

それなりにやってた印象だけど,4年ぐらいと考えるとあっという間な気もする.最初数話のインパクトはもの凄かったな.脱出してからの鬼攻防は賛否あるようだけど,似非貴族文化とか知性への執着とか半端に人間に似てるのが人を取り込んでるからって点で納得できた設定なのはすごく良かったと思う.そして約束の意地の悪さも.鬼と人間の棲み分けの話,あんまり覚えてないからアニメで出たら見直したいな.

食べたものを取り込む話とか,知性を失わない血ってのは信仰っぽくてちょっと楽しかったな.割と根っからの悪人みたいなのが居なかったと思うと,優しい世界だったのかもしれない.逆に言えば,そういう世界でもああなり得るということなのか…

鬼たちの文明が機械とか方面に発展しなかったのは,結局取り込むのが精精で知性を育むことができなかったからなんだろうかな?肉の品質管理とかも人間が担当してたっぽいし,想像性みたいな物は今ひとつ足りなかったように感じる.まあそうじゃ無いと打つ手がないのでっていう展開上の話はあったかもしれないけど,そういうところも生物としての鬼のどん詰まり感が出てたな.外付けじゃなくて自分の知性を育めるようになってようやく文明が生まれるのかもしれない.

序盤のサスペンス感から中盤のサバイバル感,終盤のドキュメンタリー+SFな不思議な感じと世界が広がるごとに印象が変わる面白い作品だったと思う.短編集とかの方が向いてるのかもしれない?また連載を読んでみたいところ.

ぼくたちは勉強ができない筒井大志)2017.10〜

マルチエンディングの1つ,文乃の編も割と佳境な感じ.改めて見ると複雑な人間模様なので,唯一察せる文乃の苦労が伺える話.なんとなくどのルートも自分のためにわがままになれるかどうか見たいな葛藤を共通して描いてる気がする.2人に言わないのも現状維持が理想という消極的な選択の結果といえば,まあ情緒的というか文学的と言えるのかもしれない?

そう言う意味では新テニスの王子様の手塚と同じと言えば同じ.それが天衣無縫.

バレンタインにスコーンとかケーキとかを作った経験を踏まえると,確かにイベントで何かを作るってのは楽しいし,交流場としてもGoodなのでバレンタインチョコ文化は一種の女子会という解釈は妥当かもしれない.

そういえばマルチエンディング方式の評判はどうなんだろうという気はする.今週の順位を見る限り,票が取れる形式ではなさそう?まあそりゃ推しのED見たら票入れないだろうし,ワンチャンある内は票を入れる人も居そうだもんな.一番人気は誰なんだろうか?順位でわかるかな.

そう考えるとゆらぎ荘の展開は凄くよく出来てた気がする.全員のEDをしっかり本編のパーツに組み込んで,仮想世界とはいえそれぞれに決着をつけて主人公が答えを出すのは今時のハーレムもの?としてはかなりしっかりした終わり.とはいえあれを日常ラブコメに組み込むのは不可能なので,妥協点としてはマルチエンディング式が落とし所なのかもしれないな…

 Dr.STONEBoichi(作画) 稲垣理一郎(原作))2017.14〜

狙撃銃と普通の銃の違いってどこなんだろう?ゲーム的には弾とバレル?火薬の質も違いそうな気がするな.燃焼時間的なやつを調整すると弾速がいい感じになるみたいな話をどっかのゲームでボヤッと聞いた.

そういえばゼノ側の人間は全員意識保持してた人たちなんだよな.この多少頼りない3人もそういう意味では超人というわけか.今後そういう活躍が見れるのか否か…

さて,情報戦は戦争の華!なんとも近代戦っぽくなってきた.人的資源が貴重だとこうなるのかな?暗号の歴史は数学の歴史,コンピュータの歴史だけど,多分そこまでガチな暗号機は出てこないだろうから心理戦メインかな?こっちでも嘘発見器を作りそうだけど,即席で出来るタイプがあるのかどうか…

狙撃手の位置特定は至難の技っぽいけど,漏洩も加味して多分スタンリー位置変えてそうなんだよな人手はあるから最初の狙撃地点に中継役置けば大丈夫だろうしゴルゴ13でも姿勢維持はかなり制限があったけど,この作品ならその辺のデバフは無効化されそうだし1週間ぐらいなら見てそうだな.

銃弾の威力推定して上手く威力を殺す仕掛け作って生存,とかがわかりやすいけど狙撃銃の威力なんてそうそう防げんだろうしな.ゲルとかだったら結構丈夫だったりするんだっけ…?

アクタージュ act-age(宇佐崎しろ(漫画) マツキタツヤ(原作))2018.08〜

夜凪怪物回&恒例のギスギススタート.これがアクタージュだよな.

大体お互いに食い合って和解するし,そういう意味ではスポコンと言えるのである程度安心して見れるところがある.ここで出てきた女優たちもどこかで成長して再登場するんだろうか?いや普通に大河で出て来そうだな.それはそれでどう関わるのか楽しみ.

「全部本当の私」ってセリフは夜凪の演技スタイルを端的に表してていいと思う,元々自分の知らない自分を探すためにお芝居にハマってったもんな.逆に言えば,嘘をつけないんだよな.劇中でも何度か誤魔化すための嘘がめちゃくちゃ下手なのが出てるし,大河はその辺りかな?いやでも星アリサが嘘をつかなくていい道を一緒に探してくれてるからそれは無いか.

大河,テレビシリーズでの苦戦点と言えばやっぱスケジュールかな.共演者と上手く合わせるみたいなスキルはどうなってるんだっけ?役に合わせるのは余裕か.求められた絵になってるかってのは千世子の得意分野だけど,果たして…

環の演技スタイルも気になる.夜凪の演技を見た上で「たんぽぽの2年後には今の君を追い抜いてる」らしいから,まだ表現には上があるんだろうな.どんな人間にもなれる,より凄いことか…禅問答みたいだな…

そう言えば大河だから多少時代考証が入るけど,リアリティがありすぎてもダメな部分はありそうだな.作品にならないというか,その設定だと求められる演技を出来ないというか…

何はともあれ,どう成長してくるのかが楽しみ.

呪術廻戦(芥見下々)2018.14〜

五条先生に一度は勝った男が弱い訳が無いという圧倒的安心感の元無双シーンが展開されて爽快な1話だった.力一杯殴ると痛い棒であんなに痛いのは相当の力一杯ですよええ.領域の必中無効化してるとは言え,楽勝of楽勝だったのは流石.

冷静に無限式神だけでもクソ強いと思うんだけどなこの領域.速くて強いってだけでめちゃくちゃされてて可愛そうだわ.まあ極端な話相手が見えない速度で防げない威力のパンチすれば勝てるもんな.ワンパンマンがそう言ってる.

でも問題はこのあとなんだよな.倒せてない方がむしろいいまである.倒せてると爺さん狙われてワンチャン死ぬと思うんだよねこれ.

一番ダメなのは瀕死で強さランク変わって標的変更だよね.1vs1vs4は数的には有利だけど4はほぼ全員満身創痍だし,親子周りでワンチャンある関係性でも無いもんな.

でも多分なんらかの方法で器壊さないと決着しないだろうし,伏黒にまた頑張ってもらうことになりそうだな.ホンマ苦労人.

チェンソーマン(藤本タツキ)2019.01〜

まあそんなこったろうと思ったぜ!みたいな展開が来て,やっぱその展開か〜!という引き.

映画好きな作者らしい話だと思うけど,さてもうチェンソー大暴れ!スカッと解決!!みたいな話にはならなそうだな〜

作者が心のファイアパンチをどれだけ抑えられるかが,俺たちが理解できるかを決める.

暴走的な分かりやすい展開だとしても,葛藤期間をn年使ってファイアパンチに到着できるし,

実はこの世界と別の世界にチェンソーで殺すと生まれ変わります的な虚構展開だともうファイアパンチだろうし,

何かドラマチックな展開が作用して未来が変わってパワーだけ生存したりしたらそれはそれでファイアパンチに行きそう.

案外素直にチェンソーパワーで未来は俺が決めるぜ〜みたいな頭悪いスカッと展開が観れるかもしれないので,俺はそういう感じのに賭けたい.

まあ確かに人の恐怖が悪魔になるなら,悪魔の恐怖は何になるんだ?ってのは気になる.恐怖とは,というか悪魔と人間が同じ土台になってる感じになるからこれも後々を考えると多少リスキーだけど.

そう言えば銃の悪魔の倒したやつも謎なんだよな.そこかな〜.というかマキマも絶対味方とかじゃ無いもんな〜あいつがファイアパンチの一番の種では?

あのスケールのEDも話の持って行き方次第でデビルマンとか火の鳥になれるから,その調整を上手く見つけてみんなも共有できるファイアパンチを見せて欲しい.

夜桜さんちの大作戦(権平ひつじ)2019.39〜

この世界の動物強くね?回まあそれ以上に人類の上位層が強いから大丈夫か.

それにしても影の薄いポンコツクラスメイトスパイってのは使いやすい良いキャラだな.

シリアスパート進めるまでの箸休め要員として重宝しそう.

それはそうと,人気が無いのか,最近長男がちょっかい出してこなくてちょっと物足りないよ俺は.兄弟絡みの話を見たい.

でもあんまりいっぱい出るとシリアスモードになっちゃうからあれか.

しれっと出る映画ばりのスパイグッズが俺は好みだよこの作品.

ミタマセキュ霊ティ(鳩胸つるん)2019.40〜

バスケしてたらボンバーマンになって帰って来た主人公.

シリアスになるかと持ったらそんなことはなかった.

しかし,ダサさと引き換えに強さを得る力は,ギャグ補正も相まって無敵な気がする.

そういう意味では天才かもしれない…

そしてなんで霊が凍るのかの説明は皆無.テニスの王子様とかギャグ漫画びよりでももう少し説明してくれるってもの.

まあ一応なんか奥義的な玉をいっぱいつけてるから強いってことなんだろうな.その玉がなんなのかよく覚えてないけど.

そう言えば初期は銃とか使ってたな…泣くと強くなる的な感じだった日が遠い昔のよう.

割と良い感じの最終回を迎えそうで後はもう見守るだけというかんじ.

AGRAVITY BOYS(中村充志)2020.02〜

画力を男の裸にしか活かせなかった作者が満を辞してをサービスカット公開!男女分け隔てなく,むしろ結局男が中心に脱がされるいつもの感じでいつも通りに終わる日常回.

もう一悶着ぐらいあると思ったけど特にシリアスに入ることもなく幕を閉じたな.

流石に惑星内の人間関係で話を作れなくなって来たから,ここらでちょっと本編進め始める感じになるんかな?

今ひとつ他2人に比べてサガのポンコツっぷりが形を潜めてるから,上手いことバランスをとって行きたいところ.惑星に常識人2人は多すぎる.コウジさんも多分そう言う.

あの惑星に居た先住民とか,惑星の生態とか掘り下げれそうだったけど最近めっきり惑星外の話だからここらでちょっと探索を続けてくれると楽しそうな気がする.

困ったら洞窟でも見つければ一悶着起こせるだろうしな.落とし穴でも良いか.

最初に出てた性転換アイテムを再発見しても良いな.やれることはありそう.

アンデッドアンラック(戸塚慶文)2020.08〜

最高だった…概ね予想はしてたけど,「銀河」の概念が追加された…

先週までこの世界には惑星は地球だけだったんだな.もはや銀河があるのが当たり前の我々には銀河抜きでの物理法則を想定することすらできない.それがルールの改変なんだよな.

スポイルが居なかったら腐敗もしなかったし,バーンが居なければ燃えることもなかった,ひょっとしてイートが居なかったら何かを食べると言う概念がなかったのかもしれない.その場合人は今と全然違う姿をしていたんだろうな.ムーブが居ないとどうなるのかすら想像できんね.

そう言う妄想が膨らむのがこの作品の素晴らしいところだと思う.

上手いのが,先週に言語の統一を行なって現実→フィクションのルール改変見せた後に,今週は銀河を追加してフィクション→現実の改変を見せることで,この現実でも「もし改変が行われてたら?」って言う妄想を持ち込めることになった.

SCPに世界が滅んだ後に修復する装置があって,何回か動作した形跡があるらしいって話があった気がするけど,そういうフィクションが現実に侵食してくる怖さと楽しさがあると思う.

まあ人によってはSCPのパクリじゃんって思うかもしれないけど,見せ方が天才的だと思うんだよな.想像させるのが抜群に上手い.単に俺が作者と波長あってるだけかもしれんけど.

しかも扉絵「星に願いを」ですってよ.なんてこったい.

世界5分前仮説とかちょっと思春期に気になる話題をしっかりついてくるのがにくいところだと思う.幽遊白書並みに中二病の宝庫だと思うんだけど,如何せん知名度がまだそこまで無い.アニメ化したら一気に人気でそうだけどな〜

そしてまあジュイスの否定は強すぎるな.何か制約があるのかもしれんけど,相手が正しいって思ってる行動を否定する感じかな.シェンにちょっと似てるから何か大きな差別化ポイントがあるんだろうな.

アンリぺアはアンディなら傷つけられた部位を捨てれば対策可能だし相性は良さそうだな.問題は風子が被弾した時と,仲間の能力だよな.固定系の能力が来たら流石に相性が良すぎる.

アンシーンを捕獲できたカラクリがあるはずだから,何か索敵系もいるのかもな.地道な推理って可能性もなくは無いけど,流石に組織力でユニオンの方が上っぽいし無理がありそう.

マッシュル -MASHLE-(甲本一)2020.09〜

ラージ○〇〇って聞くとガッシュが出てくる病を患っているので,今週はハラハラしながら読んでた.

画力篦棒に上がってるから毎週サクサク読めて良い感じ.重力系が主人公がわNo2ってのはなんとなく王道な感じがするね.ザコ相手に便利だけど,ちょっと強いと耐えられたり避けられたりするのがパターンか.

重力系って地球からの重力を0にしちゃえば自転と公転に置いてかれて吹っ飛んでいくと思うけど,流石に強すぎて誰も使わないよね.いやその場合は銀河の公転にも置いてかれるのか?ちょっと面白い話になって来たな.

後てっきり重力で梟寄せたのかと思ったら餌を落としてたのね.下方向限定なのか.そういう呪文なのかもしれんな.別の方向の呪文が別にあるとかそういう感じ?

もう1人の方サメだけど,サメはサメであるから人間にカウンターを取ってるのであって,人間がサメに変身しても良いとこサメ人間だからカウンターは取れないんだよな.

まあまだワンパンマン状態だから来週頭でボコられたサメ持ってても違和感はないな.

魔女の守人(坂野旭)2020.10〜

そろそろ終わりかと思ったら新キャラいっぱい出て来て面食らった回.温めてた展開を出してるところなんかな.

ヒロインとかの行動が唐突すぎてなんで助けに行く流れになったのかまだ理解できてないけど,なんかこうひょんなことから真実を知ってしまったんだろうな.まあそれぐらいなら描写しても良い気がするけど.

みんなが気づいてないことに魔女だから気付けるヒロインって感じのシーンを演出したかったんだと解釈した.

それにしても新しい子なんでずっと手広げてるんだろ.癖になってんのかな.よく見たら他のキャラも手を広げたようなポーズ多くてツボに入り始めて来た.

設定は王道だしワンチャンあるかと思ったけど,主人公がそこまで強い設定じゃなかったから結局ヒロイン頼りになっちゃったのがよくなかったのかな.もう少し無双してもよかった気はするけど,結果論か.

魔法剣とか好きだからいろんな魔法の戦い見れそうなのは楽しみだったな.まあ週刊連載で毎回新技・新戦術考えるのはワールドトリガーの人でもないとキツいか.

森林王者モリキング(長谷川智広)2020.20〜

意外と良い.ってのが率直な感想.「読み切り面白かったけどネタ切れしそうだな〜」って思ってたけど,割と持ってる気がする.まあギャグだからどこまで走りきれるか見たいなところだと思うけど,モリキングに恋する別種の昆虫的なのは多分鉄板で出るだろうし,それを巡って敵と一悶着あるだろうしで展開には余裕がありそう.

海外産の虫も使えるし,昆虫を題材にするぶんには引き出しは無限にあると言えるかもしれんな.まあそのぶんキャラ作らないといけないからキツいのはキツいか.

前の連載だと8体ぐらいをメインキャラにするのがちょうど良さそうだな.同じ話になるけどバイトと学校展開も余裕で残ってるし,これからに期待.

Gネタはいつか出るかと思ったけど早かったな.名前でピンと来たけど,そんな学名してるんだなこいつ.本誌でお店できませんって感じか.やむ無し.

ボーンコレクション(雲母坂盾)2020.21/22〜

まだ今ひとつ主人公のキャラと世界観を飲み込めてないけど,結局これはバトルなのかギャグなのか…ギャグ,で良いのか…?

ブコメってやつかもしれんなこれが.妖怪ものにしては思ったより人外が出ないからもう少し足して欲しいところではあるけど,ラブコメにするなら人型を増やさないといけないのはわかる.

ヒロインにも馴染まないうちに新キャラ出て来たからちょっと一休みやさせて欲しいので,来週はキャラの掘り下げ回りとやってくれると助かるな.

なんとなくキャラの掛け合いがチグハグな部分がある気がするけど,これは意図的なものなのか天然なのか判断に困ってる.掲載順位はいいので,世間的には面白い評価らしいからもうちょっと飲み込もう.

タイムパラドクスゴーストライター(伊達恒大(漫画)・市真ケンジ(原作))2020.24〜

まさかのトレス失敗からのオリジナリティ展開.なかなか攻めてる内容な気がするけど,漫画家的にOKなんだろうか?

なんで未来のジャンプを「見られるわけにはいかない」のは保身的な意図なのか,もっとこうヒロインに迷惑をかけられない的なあれがあるのかは期待したいところ.

そしてヒロインがめっちゃ主人公に献身的なのちょっとホラーまであるな.ここまでくると未来から何か主人公に制裁加えに来たのかと思えるほどだわ.

連載が軌道に乗ってアニメ化とか決まったタイミングで未来のジャンプを証拠に主人公を追い詰めるヒロインって構図はうまくすればデスノートっぽくできていいのでは?

絵がめっちゃ上手いからなんかこう壮大なミスリードに引っかかってるんじゃないかって気がしてくるな.美人やイケメンは信用されやすいみたいなもんだろうか.

そういえば漫画を褒める語彙が「素晴らしくて泣く」「驚くほど良い」ぐらいのバリエーションしかないの何でだろ…?初回の漫画ボロクソに言う語彙に比べて貧弱すぎやしないだろうか…まさか作者あんまり褒められたことないのか…?連載してる今でも褒められてないのか…?

もしそうならちょっと見る目変わって来ちゃうなこれは.主人公の妄想まであるぞこれ.無いか.

そういえばまだアシスタントの,誰が何かさっぱりわかってないんだよな.俺の中ではまだモブの一群なんだけど,ひょっとしてもうメインキャラ昇格してる?

さあこのまま凡人頑張るルートなのか,主人公ヒールルートなのか,ヒロイン復讐ルートなのか…目が離せない作品になって来ました.

あやかしトライアングル矢吹健太朗) 2020.28〜

まさかのTSもの.これに尽きる.ラスト数ページで予告から予想してた流れを全部否定されてしまった.何ならもう次号予告に載ってる主人公と本編の主人公違うしな.そんなことある???

ToLOVEるは主人公がハレンチ体質だったけど,今回はヒロインが何かその手の体質を患ってそうだな.妖怪に絡まれるってぐらいかもしれんけど,バトル展開にはシフトしやすそう.

男の時はめっちゃ強い的なよくある感じならむしろ王道かもしれない.お湯でも浴びせようかね.

真面目にバトルしながらハレンチ展開するのはToLOVEるっていう土壌あればこそ見たいなとこあるもんな.ゆらぎ荘もそういう意味では結構頑張ってたから,あの流れで行けるかもしれんけど.

今回はTSものでいくってことなのか,はたまた何かの助走なのか,同性はハレンチじゃ無いから本誌でもOKという裁定でも降ってるのか…真相は次週!