3ヶ月に半日映画館に居た話
コロナもだいぶ落ち着いたし〜って思って有給申請したけど100人超え始めて多少後ろ暗さがある映画館復帰戦。
平日で密にならないし、映画館側も換気完備、席の前後左右を開ける、退席は前の席から、とか感染対策も取られてるので許してほしい。
何はともあれ久しぶりの映画館!
しかも池袋に出来た、グランドシネマサンシャイン!!
久しぶりなのでリッチっぽいところに!一階にバーガーキングあるのがリッチポイント!
ラインナップはこちら。12〜23時の4本でした。新作が1本だけってのもリッチな感じがする?
千と千尋
温泉に入りたくなる
個人的に温泉に入りたくなる映画No1と言っても過言ではない名作.地元の道後温泉みたいなところに入りたくなるね.まあスーパー銭湯のほうが便利なのは確かなんだけど.
記念すべき3ヶ月ぶりの映画館にふさわしい,映像の綺麗さと描写の丁寧さを備えた作品.やっぱ女の子描かせると抜群の拘りを出してくれて凄い.
歩幅合わせとか階段のとことか,言われてみればよくみる子供の動きな気がする.そんな普通の女の子千尋がめきめき成長していく様子が見てて楽しい.成長というか自分らしさを出せるようになったみたいな話なんかな?子供だからわかることもあるんだろうきっと.
次の見たのがもののけ姫だったからかもしれないけど,「曇り無き眼(まなこ)で見定める」ことの難しさよ.ハイスペック魔女の湯婆婆ですら容易くは叶わない,というか能力と実績と責任とがあるからこそ見えなくなるものもあるのかもしれないな.
AKIRAで大佐が「我々軍人はまずリスクを考える」って言ってたけど,経営者も似たような能力は必要かも?坊をあそこまで過保護にしてたのも,カオナシみたいなのが居る世界では当然な部分もありそう.八百万の神々ってだけでも結構面倒そうだもんな.
あと,改めてみるとハクと千尋のやりとりは結構乙女ゲーとかで出そうなものがある気がする.壁ドンとか?女性版なろうみたいなのがあれば目指すのは千と千尋なのかもしれん.愛じゃよ愛…
「名のある川の主」が龍になって帰るのがハクの名前につながったり,振り向きの禁止*1があったり,随所に日本神話的要素を入れつつ,温泉宿はどちらかというと大陸っぽい内装だったりいろんな楽しみ方が出来るのを再確認といった感じ.
また数年後見て,どんな感想を喋ってるか楽しみ.
もののけ姫
アシタカ無双
なろうが目指すものがここにあると個人的に思ってるもののけ姫。アシタカ無双がめちゃくちゃかっこいい。
矢で腕とか首吹き飛ばすシーンは多分初見の人全員びっくりするんじゃないろか。
「くっ…静まれ…」が1番似合うイケメン。
劇場で体感するシシガミ様の異世界感は、何か根源的に恐れ敬う気になってくる…周囲のノイズの違いで違う感じ方になるのがエンタメの面白さ。
昔は森側というか、動物側に感情移入して「人間なんて奴らだ」とか思ってたけど、今見るとお互い必死に生きようとしてるだけではあるんだよなというね。
たたら場は特にvs人間の備えもしなきゃいけないってのが山を崩さないといけない大きめの理由になってる気がする.ただそれは森には関係の無い話.「共に生きる道はないのか?」.あると信じて探すしかないね…
改めて見るとネームドの偉い人たち,エボシ様とかジコ坊は結構苦労してるはずだけど,ちゃんと自分の仕事してて偉いなという感じ.ジコ坊は特にサラリーマンやったらめっちゃ仕事できそう.あの首持って夜明け前まで粘れたのは社畜適正💮って感じがする.
人通しが「共に生きる」ことの難しさに直面してる昨今,見直してみると新しい発見があるかもしれないし,ヤックルがいつも通り頼もし可愛いし,いつ見ても楽しめるエンタメの鑑みたいな作品.
AKIRA
ラッセーラ♪ラッセーラ♪ラッセーラッセーラッセーラ♪
ラッセーラ♪ラッセーラ♪ラッセーラッセーラッセーラ♪
ウー↑ハー↓!
を全身で浴びて来ました。
そうここはグランドシネマサンシャインが誇るクソデカIMAX…全高1ガンダム*2、全幅1.4ガンダム…
6階建の建物を想像して1.4ガンダム分並べてみてください。それがスクリーンの大きさです。没入感がすごい!VRより迫力ある絵が有るとは…!
まあね。その没入感の強さも良し悪しですよね。見た人ならご存知序盤中盤の悪夢シーン。めちゃくちゃ見入っちゃってちょっと気持ち悪くなりました。水欲しかった…
なんだかんだ5年ぶりぐらいのAKIRAを理論値みたいな贅沢さで味わえて満足というのが総評。
でもやっぱり久しぶりに見ると新しい発見があるもので、正直当時意味不明だったラストも今なら面白い着地点だなって気になりますね。
あの世界では超能力は「AKIRAの力」に通じてるようですが、その力は宇宙が生まれる時に内包してた「絶対的なエネルギー」のよう。
それは人間で言うところの「何かを作る力」のさらに先にあるもののようで、突き詰めると「宇宙を生み出す」現象に至れるようですね。
早い話が、あの世界の超能力はビッグバンの片鱗と言うことになるらしい。ソルを防ぎ破壊するとことかはめちゃくちゃなインフレに見えるけど、まあそこがゴールなら誤差かなって…
ちなみにそのエネルギーは人類はもちろん、もしかしたら微生物、素粒子にも内在してるそうなので、なかなかのスケール。
人類全てが宇宙を内包してるSFはたまに見る気はするし、ミクロを突き詰めると宇宙になる話も聞くけど、両方備えててさらにその宇宙が表層に発露するってのはなかなかチャレンジングでは?
その場合の「個」ってのは何に依存するんだろう?ある程度の反応の群体が「自我」と自分が認識してる現象を引き起こすわけだけど、今のところそれは観測不可だから、そこにこそ宇宙があるのかもしれない。
宇宙の有無で哲学的ゾンビを区別するSFゾンビパニックとかは面白いかもしれない。画面映え0だから小説向けかな?むしろ外見で区別がつかない部分は映像向きと言えるかもしれん。
まあこの手の考察は散々やり尽くされてそうだから、今更かもしれない。個人的な驚き。
ソニック(字幕)
3ヶ月遅れの高速ヒーロー!
本来は3月末に公開予定だった、セガの超有名キャラソニックの実写映画!いやー待った
全体としては、名探偵ピカチュウの雰囲気が近い気がする?ストーリーより、キャラの掛け合いと動きを頼むタイプの映画みたいな。
恥ずかしながら、ソニックの原作を未履修なので原作の再現度はほぼ解釈不能です…申し訳ない。
何かと被弾する度にリング落としてたのは原作要素っぽい気がするけどどうだろ?そもそもなんでエッグマンに襲われてるんだろうな原作。
キャラとしてはかなり王道で、ソニックは寂しがり屋のお喋りハリネズミ、エッグマンは人でなしだけどコミカルなマッドサイエンティスト、後オリジナルキャラである上京を夢見る地方警察官のトム。
このトムがひょんな事からソニックを助ける事になって、信頼関係を築いてお互いの成長を促す王道バディものでした。
メイン2人の掛け合いのテンポが良くて非常に楽しい。事あるごとにちょっかい出してくるエッグマンのおかげで間が持つのもgood。
人とのお喋りが楽しすぎて色々喋っちゃうし好奇心旺盛だしでトラブルの尽きないソニックと、それにやれやれと付き合いながら自分の割と楽しむトムの掛け合いに和むこと請け合い?
ジョークと皮肉が飛び交うTwitterみたいなやり取りだから親和性高いのかもしれない。デップーとかスパイディーとかおっさんピカチュウとかその辺の言葉遣い。
そして見所の高速戦闘!期待通りのスピード感!
思えばこの高速演出も随分ノウハウが溜まってきた気がする。ほとんど時間停止だったり線引くだけで良いから実は楽だってりする…?
「悪戯好き」と「高速」の相性の良さと言ったらもうね…楽しかった…
基本逃走劇なのでバトル展開は少なめですが、ラストバトルの熱さはめちゃめちゃなものなので是非見て欲しい。
大方の予想というか期待通り展開していくはず…!
あんまり書けなかったけど、メインのトリオ以外も良いキャラしてるんですよねこの作品…
トムの奥さん、義理のお姉さん、姪っ子、同僚の警察官から、エッグマンの助手、政府のお偉方、偶然居合わせた人々までキャラが立ってます。
映画らしさは少ないかもしれませんが、家族で見たりするのが向いてそうなタイプな気がする。ロードショーとか配信とかされてたらぜひ見てみて!
個人的にはエッグマンのノリノリダンシング開発タイムが最高だったからもう一回観に行きたい。次は吹き替えを見てみようかな。
多少コロナが増えて行きづらいと思うので、また落ち着いた時期を狙って是非劇場へ!
作品を見るというより、体験が出来るってのは楽しい機会だと思う。まあちょっと高いけど…そこがな〜…
何か面白い映画あったらオススメよろしくお願いします。