ホボクリム3つ食ったので余剰糖分を記事に還元する感じの記事

ホボクリムを1日に3つも食べるとなんかこう罪の意識に脳が苛まれる気がする…

脳の働きに糖分は必要らしいけど,取りすぎても良く無いことを実感.ホボクリムは何事もほどほどが大切という普遍的な教訓を与えてくれる.

そういうわけで今日は「糖」の話でもどうでしょう?

 語源

「糖」はもともと「飴」だったらしい?*1中国大陸伝来だから〜とか安直なこと考えてたけど,唐はむしろ当て字に近い読みの様.餹とも*2

こっち*3では

梵語Sarkaraの首音を取って、支那で(庶)と音訳し、

味の甘い意で漢語の(糖)に字を添えて

庶糖と熟語した梵漢双舉の語』

 だそうで,ショ糖が縮まって糖と呼ばれる様になったらしい.これだと唐が王朝由来じゃ無い&大陸伝来の説とも一致しそう.

ちなみに,「飴」は「阿米」からだそう*4で,当時の甘味を表してるんだろうな.当時は今でいう水飴的な,液体の飴が主流だった様.なお中国語では現代でも以下の様な形らしい*5ので,概ね筋道は通ってる形?

中国語においては、砂糖で作る堅い飴や、洋風のキャンディーなどは「糖(タン táng)」と呼び、「飴(イー yí)」は、米、コウリャン、麦芽などから作る水飴や軟らかい飴を指すという区別がある。

砂糖の特徴

さて,そんなわけで伝来した砂糖は,今では料理になくてはならない調味料の一つになっている.何故砂糖がそんなに使われるのか?そこには塩と同じく合理的な説明がつけられるはずだということでググってみました*6

砂糖の親水性

砂糖は塩と同じく水溶性で,濃度に応じて水分を奪ったり保ったりできるそう.仕組みは塩の時にみた浸透圧と同じというわけだな.さらに塩より大量に使える*7点も💮といったところだろうか.

浸透圧の問題で水分を奪えるので,菌が繁殖しづらく防腐剤としても作用する,保存のコツは脱水と冷蔵!フリーズドライがもの凄いのは多分その辺なんだよな.干物とかも実に合理的.

塩と比べて格段に水に溶けやすく,温度に応じてかなり量が水に溶ける*8 のも特徴.100℃のお湯100℃に対し,実に487gも溶けるらしいから驚き.*9もうどっちが本体か分からない.

砂糖の造形性効果

砂糖を加えると粘性を帯びるのはなんとなくイメージができるだろうか?カラメルとかを想像してもらうと分かりやすいかも.その粘性を砂糖の濃度によって調整することが可能なので,ふっくらさせたい場合,硬めに焼きたい場合に応じて制御が可能というわけなのだ.

入れた段階で気泡を砂糖の膜が覆ってふっくらするので,お菓子にはなくてはならない調味料と言える.単純にその方が美味しいって理由が8割な可能性もある.

美味しくなるだけ入れると食感まで制御してくれる頼れる調味料.試しにお菓子を作るときはその凝固作用を意識しながら混ぜると気持ちよく膨らんでくれるはず!*10

発酵促進

糖分をエネルギーにするのは何も人間だけでは無いということで,イースト菌の発酵も手助けしてくれる凄いやつ.厳密には小麦粉の糖質も利用して発酵するんだけど,それだけでは慌ただしい現代人のスピードについていけないので,カンフル剤として砂糖が使われるというわけですね.

課題・卒論・修論提出間際に,チョコ&カフェインでブーストかける*11大学生と基本的な行動は同じというあたり,ミクロの菌とマクロの我々が繋がって同じ生命という実感が湧いてくるね?

無糖生活

さて,塩と同じ様に砂糖が体にどうなるかって話を書こうと思ったんだけど,なかなかいろんな思惑が渦巻いてるらしい.端的にいうと「砂糖中毒問題」がにぎわってるっぽい.

試しにWIkipediaの要出典ラッシュを見てもらえればなんとなく察してもらえるかもしれない*12.

ブドウ糖

ちょっと触れるには怖い話なので,脳が直接使ってるブドウ糖の話に限定してオチをつけようかと思います.食べ物は分解された後,アミノ酸ブドウ糖になるわけですが,このブドウ糖が体内の臓器のエネルギー源というわけですね.ブドウ糖以外にも脂肪やタンパク質もエネルギー源として使えます*13

よく「断食すると筋肉が細くなる」*14みたいな話を聞きますが,あれはタンパク質や脂肪がエネルギーとして消費された結果というわけですね*15

ただ,脳だけはブドウ糖をエネルギーにするしか無いので,食事で十分なエネルギーが取れないとまず真っ先に脳の働きが鈍くなるということですね.朝食が大事と言われる所以はココら辺にあろうかと思います*16(消費エネルギーは加齢と共に基本的に衰えるので,年齢・生活にあった食生活を意識することが大事ですね))*17

ちなみに,いわゆる糖分(ホボクリムなど)で一般的に含まれる砂糖はショ糖と呼ばれる植物由来のもので,ブドウ糖を得るためには分解の工程を踏む必要がある*18ので若干脳に届くまでにラグがあるはず.頑張らないといけない少し前に摂取しよう!

まとめ

まあそんなわけで,本日は

  • 糖は飴,阿米(甘い)から来てるかも?語源としては梵語方面が有力そう
  • 砂糖は料理において最強.砂糖を制するものが料理を制するのだ.
  • 糖の摂取しすぎはダメだけど,摂取しなさすぎてもダメ(当たり前)

こんな感じで.明日ネタがあれば何か書きます,

調べて欲しいものリクエストとか,投げてくれても…?

*1:糖という漢字の由来ってなんでしょうか? - 日本語・現代文・国語 解決済み| 【OKWAVE】

*2:確かに飴に似てる字.唐がタウなら台もハマる気がする.

*3:砂糖の語源 | 食べ物歳時記

*4:飴(あめ) - 語源由来辞典

*5:飴 - Wikipedia

*6:砂糖の働きと料理|農畜産業振興機構より.大体全部ここに書いてた.一応他のソースも調べてみたけど

*7:塩辛すぎると食えないけど,甘すぎてもまあ食える的な

*8:砂糖の調理性 - 東京の調理師学校・調理師専門学校|日本調理アカデミーで調理師免許取得

*9:炭酸飲料の砂糖の量を知ってる人は驚かないかも.冷たくて刺激物なので砂糖を多くしないと負けちゃうんだよね.ルートビアサイコー!

*10:お菓子は多少手間かもしれないので,卵焼きに砂糖を入れてみると実感できるかも.

*11:シュークリーム+ユンケル=シュンケルとかいうのも話題になったあれ.

*12: 砂糖 - Wikipediaより.キングスマン2でも不自然なぐらい突然その話が出てきたから,欧米的にはいろいろ問題なのかもしれない.確かに向こうの「甘い」は桁が違う.

*13:生化学工業株式会社 - 第3回 エネルギー源 | 10のテーマで知る糖質科学 | 糖質科学について | 生化学工業株式会社 より.

*14:ダイエットとしてはお勧めしませんが,まあ気分転換にはなる様なので,ヨガ的な用途で適度な断食ならリフレッシュなりそう.ちなみに,「断食で痩せた!」って人の中には便が出たり水分が抜けただけって人も多いそう.「体重」の内訳なんて誰も分からないということですね.やはり「体型」を意識する必要があるのでは?

*15:そういえば「筋肉が減る」ってどういう状態なんだろ?筋繊維が細くなる的な?

*16:ただし,どの程度のエネルギーで足りるか?どの程度エネルギーを蓄えられるか?は個人差が大きいので,「自分にあった」食生活を模索してみてください.

*17:個人的には朝>昼>夜で食べる量を減らしていくと調子がいいですが,多分人によっては逆の方が調子がよさそう.君だけのベスト食事タイムを作ろう!

*18:

#12 砂糖を科学する! | 砂糖のコラム - 大東製糖【含蜜糖の製造と販売】