ウルトラマンZ 感想 第1話 〜「ご唱和ください、我の名を!」〜

きたぞ我らが!!ウルトラマン!!!ゼーーーーーーーーーーーーーット!!!!!!!

ウルトラマンタイガに続く令和2体目のウルトラマンです.3つのメダルの組み合わせで様々なフォームに変身するのが特徴のようですね*1

なんと言っても今回のウルトラマンは,「地球防衛軍」が居ます!!!久しぶりに人間が対怪獣用の装備を持ってますね!*2

そしてOPは我らが遠藤正明!これは土曜の朝からテンションが高まる!!!

さらにZのキャラがいい.とりあえず以下のツイートを見ていただきたい.

 そして気になった人は是非公式の見逃し放送をご視聴ください

youtu.be

 

展開のテンポがいい

序盤は舞台説明も兼ねて怪獣の出現とそれに対抗する勢力の紹介.

突然の怪獣,逃げ惑う人々,指示を出す司令室,立ち向かうセブンガー,迷い犬を助ける主人公,そのせいでピンチになりつつもセブンガーの活躍で難を逃れるが,結果倒壊するビル.

案の定お叱りを受けるヘビクラ隊長とヒロキ,1シーンで人間関係やパワーバランスの説明を行えるいいシーンである.

一方その頃宇宙ではゼットが謎の怪獣と交戦し,あわやというところでゼロが登場.アニキー!と声援を送りつつ活躍を見守ると,ゼットとの掛け合いでキャラ紹介が行われ,突然のブルトン登場でゼロ離脱.地球に飛来するゲネガーグ,追うゼット,地球はゼットの手に託された!

地球でもゲネガーグの動向を察知し,セブンガー出現!別の高熱源体!ゼットだ!!からの「巨大ヒューマノイド」発言により過去にウルトラマンが来ていないことを示唆.戦闘開始,人々を守るために命をかける主人公,あわやというところでゼットに命を救われ新フォームで反撃!大勝利!!!

謎のメダルと怪しい影,研究施設でのヒヤリハットから寄生されるホラー展開,宇宙語?どうなる次回!!!

と,非常に無駄のない展開で進んだ1話だった.特にコメディ感とシリアス感が両立してる感じが個人的に好み.温度差は人の心を破壊するのだ.良くも悪くも*3

余談なんだけど,隊長の俳優さん見たことあるなと思ったらジャグラー*4の人なんだな.めっちゃ怪しい描写出されてるけど,ここまで露骨だとむしろジャグラーじゃないのでは??って思えてくるから人間ってほんとバカ.でも本当にジャグラーでちょっといたずらしようとしたところにガイさん来たりするとめっちゃ燃えるので是非来て.

これもそうだし,全体的にファンサービスの行き届いた熱を感じる作品でした.まず怪獣のチョイスが渋い.

「私はウルトラマンゼット.申し訳ないがお前は死んだ」

ゼブンガー(後述)に搭乗し,市民を守るためにゼットと共に体を張るも,相手は宇宙怪獣!力及ばず,ヒロキは死んでしまう…*5

しかし,その場に居合わせたゼットによって一命を取り留めるのだ!が,実はゼットもウルトラやばい状態…大丈夫かウルトマン…いやウルトラやばいから大丈夫じゃ無いか…

「テレパシーなのに日本語が下手」というありそうで無かった展開をぶつけつつ,「時空が歪んでるから大丈夫!」と懇切丁寧な変身チュートリアルを終え,いざ変身!!!

ご唱和ください!我の名を!!ウルトラマンゼーーーーーーーーーーーーット!!!!!(最後にトリガーを押すがコツ)

ちなみに,描写はウルトラマンの1話オマージュ.もっとシリアスというか超常的な描写だったけど,長い年月を経た「ウルトラマン像」の変遷が伺えてファンとしては感慨深い*6

 セブンガーが!ウインダムが!ブルトンが!ネロンガが!!

懐かし怪獣勢ぞろい!!!

セブンガーだ!!!!!!*7

まさか地球防衛軍側の兵器がセブンガーだとは…ぶっちゃけよく覚えてないけど,肉弾戦特化かつ制限付きのピーキーなロボだった気がする.今回は3分の時間制限,かつ人が搭乗できるように改造されている.描写されてないけど,ブースト付きのゲネガーグを追い越してたっぽので結構移動も速い?ワープできるだけかもだけど.

表情がコロコロ変わって可愛い.

ブルトンだ!!!!!! *8

まさか久しぶりの地上波登場が,他の怪獣から吐き出される役だとは流石のブルトンも予想外だったろう.今回は導入には便利だが強すぎて居ると話が1話で終わってしまうゼロの退場役を仰せつかって,ゼロ共々ブラックホールのようなものに消えていった*9

訳も分からず飲み込まれて訳も分からず吐き出されてそうで可愛い.

ウインダムだ!!!!!*10

なんかCMに居た.地球側の新兵器かな?というかこっちが元説ある.町並みの技術力と比較してセブンガーのスペックがびっくりするほど高いので,地球外から技術提供を受けてる可能性はあると思う.なんかラストにやばそうな施設出てきたし.

貴重な戦力だけど大体相手が悪いのが可愛い.

ネロンガだ!!!!*11

来週出るらしい.透明になれるし電気も出せる派手なやつ.「一体どうやって戦えばいいんだ!!!!*12」回を演出しやすいので,よくトリッキーなフォームのチュートリアルに出てくる.

劇場版並の戦闘シーン

全体的にカメラワークがすごい.序盤の怪獣から逃げ惑うシーンのアングルや,中盤以降のゲネガーグ戦の特撮の使い方など,一昔前なら劇場版並の力の入り用だった.これは公開延期が続いて居るタイガの劇場版にも期待が膨らむ!!!!

ゲネガーグ

本作のオリジナル怪獣にして話の発端.なんでも飲み込む性質があるらしく,小惑星から大事なウルトラメダル,果ては四次元怪獣ブルトンまでいろんなものを飲み込んでたらしい.

見た目に似合わずかなりちょこざいな戦闘を行い,背中からミサイル弾のような弾幕を張りつつ自身は背部のブースターで高速移動・突進と隙のないすごいやつ.1話に出るスペックじゃ無い.

持ち前の必勝パターンでゼットとセブンガー,ハルキをウルトラやばい状態に追い込みあわやウルトラマンゼット〜完〜になりかけた.しかしよく出来た漫才のような変身チュートリアルを終え,ウルトラフュージョンしたウルトラマンゼット・アルファエッジにボコボコにされた*13

辛くもブースターによる突進でゼットを空中に押し出し,ゼロ距離での最大火力と思われる口からビームでワンチャン狙うも,距離を取られ必殺ゼスティウム光線で食い止められ,押し返されたのちに地上に叩きつけられ爆散する.チェストーーーーーーーーー!

おそらく光線の撃ち合いの時に飛び散った光の粒たちがメダルだったりするんだろうな.1話で予算を見せつけるナイスファイトを展開してくれた.

 

*1:仮面ライダーオーズかな?と思った人は多そう.しばらくメダル争奪戦をしそうだし,人間と人外のバディものなので似たところはある.

*2:最近で印象が強いのはメビウス(2006)のGUYでしょうか?エイリアンの技術を取り入れた戦闘機はかなりの活躍してくれて,人類とウルトラマンが一緒に地球を守っている絵が大変素敵でした.早めにウルトラマンバレして,以後ウルトラマンとして協力していく姿や,ヒカリが地球人から名付けられ復讐から解放され協調していくこの様は涙無くして語れませんね.中ボスというか,ヒカリ的にはラスボスのボガールの不気味さがかなりいい味を出してました.近年だとトレギアに近いいい悪役でした.そう言えば,地球側の勢力という意味では地球一応ウルトラマンX(2015)のサイバーゴモラは近いですね.何はともあれ久しぶりの地球側の勢力で活躍に期待が膨らみますね!

*3:リュウソウジャーのナダ回は,序盤のギャグ100%の卓球から主人公を庇ってナダ戦死,新フォーム,「生きてる想定でのお別れビデオレター」という地獄のように心を抉る展開が俺の中で語り草.

*4:ウルトラマンオーブのライバル枠.黒幕から紆余曲折を経て粘度の高い構ってちゃんにクラスチェンジした愛されキャラ.シリアスからネタキャラ,トリックスターまで幅広くこなせる便利さが魅力

*5:ウルトラマンあるあるその1.

*6:とはいえ俺自信はティガ世代なので別に初代をリアルタイムで見ていたわけではないんだけども.若いので.

*7:セブンガー (せぶんがー)とは【ピクシブ百科事典】より.ウルトラマンレオに登場したセブンのため(この時のセブンは度重なる超過労働により変身能力を失っているのだ)の新兵器で,怪獣ボールなる装置から出てくる.馴染みやすいところで言うとカプセル怪獣.外見のウィンダム感と,体型のミクラス感が可愛い.

*8:ブルトン (ぶるとん)とは【ピクシブ百科事典】より.ウルトラマンに登場した印象的な怪獣.なんかこう四次元をどうこうできるから強いという,屈指のよくわからない強さを誇る強キャラ.次元を操る能力の関係上,大体何かを召喚したり,退場したりするのに便利な導入キャラ.今回はチートキャラのゼロを退場させる役目を担った.

*9:ブラックホールでは無い.多分.ワームホールなんだろうと思う.ゼロの時空放浪属性は便利すぎるな.FGOの武蔵ちゃんの元ネタだと勝手に思ってる.

*10:ウインダム (ういんだむ)とは【ピクシブ百科事典】より.言わずとしれたカプセル怪獣.登場頻度は多いが,戦績がパッとしないというかむしろ操られることもしばしばな可愛いやつ.個人的には目がちょっと怖いと思う.

*11:ネロンガ (ねろんが)とは【ピクシブ百科事典】より.透明になれるだけじゃなく電気も使えるすごいやつ.CG技術の恩恵をめちゃめちゃ受けてる運のいい怪獣.個人的に久しぶりな気がしたけど,ぐぐってR/Bに出てるのを思い出した.

*12:我らがBLEACHでお馴染みの名台詞.迫真のコマ割りが見事.

*13:弾幕アイスラッガーを用いたヌンチャク状の武器で完封され,近距離戦は宇宙拳法でボコられた.懐に入られた弾幕機体の末路.